祝祭
マーティンと一緒にブランデンブルグ門のパブリック・ビューイングへ行き、ドイツvsアルゼンチンを観戦してきた。
すンげー馬鹿騒ぎ状態。こないだのドイツの試合では、30万人以上も観客がいたらしいけど、今日はどんだけいるんだろう? ブランデンブルグ門から戦勝記念塔まで、2kmのストリートに巨大スクリーンが8つほど設置されている。遙か向こうの方まで人・人・人。赤黒金のドイツ国旗が波のように揺れる。
これだけのドイツ人の中に囲まれると、冷静に試合を観るのはほぼ不可能だ。TV観戦はもとより、スタジアム観戦とも違う。巨大群衆の集団心理に圧迫されて、もの凄いプレッシャーを感じた。
もはやこの場で、サッカーの内容が、プレイの質がなどというのは、野暮な話だろう。スクリーンから伝わってくるのは、フットボール・ショーではなく、キリキリするようなテンションの下に繰り広げられる、男達が自らの存在意義を賭けた原始的な闘争だった。
クローゼの得点場面では、数十万人が雄叫びと共に拳を突き上げ、飛び跳ね、抱擁し合い、狂喜乱舞。ビールの雨が空から降りそそぐ。
PK戦までもつれ込み、カーンがレーマンとがっちり握手すると、観衆も沸騰。大合唱が巻き起こる。
イェンス!!レーマン!!フッスバル・ゴッド!!!
試合後は、老若男女が歌い、踊り、この喜びを分かち合っていた。僕は部外者でしかないけれど、彼らと一緒に(半ば強制的に)踊って、彼らのこんな姿を見ることができて、ここに来た甲斐があったなぁと心底思った。
写真は試合後の夜に、上半身裸で踊っていた女の子。一緒に記念撮影するには1Euroだった(俺はしなかったけどw)。イングランド人客を中心に、かなり儲けてた。