ユーコン写真集
バンクーバー空港にて。
ホワイトホース行きの飛行機は、いわゆるボンバル機♪
ホワイトホースの中華料理屋にて夜遅い晩飯を食べました。
このカナダの瓶ビールはいまいちだったなー。
帰国直前に飲んだ地元産ビールの生ジョッキは旨かった。
食後に貰った御菓子の中から、おみくじみたいのが出てきた。
「貴方のクオリティは、弱点を目立たなくさせる」
「来月、最初の選択に従うことが最も賢明である」
翌日、クロンダイクカヌーの櫛田さんとホワイトホースで買い物を済ませて、
100km離れたテスリン川のスタート地点へ到着して準備万端!
麦藁帽子に短パン・サンダル・チョッキ(?)の海賊王スタイルです。
だけど、流れが遅すぎて(流速3〜4km)、
このペースじゃ7日間で320kmは無理なんじゃね・・・?
初日は午後3時くらいから2〜30kmほど下って、
Henry's Islandという中洲に上陸して、キャンプ地にしました。
廃屋と比較的新しい二つの掘っ立て小屋があったけれど、
もちろん、この日は俺だけの島です。
って、いきなり俺の荷物に噛り付いたーーー!!!(笑)
リスの顔付きが悪に染まっているッッツ!!!
バゲットの欠片をあげたら、嬉しそうに木の上に持って帰りました。
あれ、顔が急に可愛くなってるぞ。
全部で5匹くらい近くをウロウロしてました。
僕の30cmくらい近くまでエサを取りに来てましたですよ。
リス同士の追っ駆けっこがなかなか面白かったなー。
木の周りを、凄いスピードで螺旋状に登り降りするんだわ。
ここは三日月湖になりかけている迂回分流。
さらに狭い分岐に入っていったら、選ばなかった分岐の方で、
動物が飛び込んでバシャバシャ逃げていく音が聞こえました。
結構大きい動物っぽかったんだよなー。
(少なくとも人間よりはデカそうな・・・)
アメリカの国鳥、ハクトウワシですね。
カナダのここらへんではかなり頻繁に見かけました。
昔はアメリカ本国で絶滅危機種だったけれど、
個体数が復活して、最近、危惧リストからも除外されたらしい。
ちょっと上陸して小用を足していたら、そこの泥地に動物の足跡があった。
よく見ると結構デカイい。しかも深い。つまり重い動物だ。
しかも、爪が尖った足跡・・・。
魚の骨の混じった変な白いウンチみたいなものも落ちていた。
こ・・・これは熊さんじゃないスか。
つい最近までRainyだったハズだから、この足跡は新しいってこと?
日本で災害時なんかも使える、吊り下げ型の濾過浄水器。
まぁ途中からはメンド臭くなって、川の水をそのまま使ってました。
米を炊いても、コーヒー煎れても、全く問題なしでした。
安物のルアーを買ったので、よく動かず・・・。
ちょっとだけトローリングもしてみました。
二日目までは流れが緩いところが多くて結構漕ぎました。
三日目以降はろくに漕いでません。
こんな感じで寝っころがったり、ウトウトしたり。
でも万一ひっくり返ったら、メチャメチャ水が冷たいので、
1分以内にハイポサーミアで死亡しそうです。
運良く岸に這い上がっても、荷物を失ったら即、生命の危機ですねー。
二日目夕方からは、平均時速7〜9kmです。
川幅があって、均一に流れているので、スピード感が無いですね。
岸に上がって初めて、流れが速いことに気がつきます。
キャンプ地に上陸して、釣りをしてみたら、1分くらいで釣れました。
ちなみに約25年振りに竿を握ったという、ド素人です。
釣れた魚の内臓を抜き、バターと玉葱と一緒にホイルに包んで、
焚き火に放り込んで蒸し焼きにし、醤油をかけて食べてみました。
・・・玉葱がベラボーに旨かったです。
カヤック内部のコックピット前後に隔壁があって、
前には調理器具やテント、後ろは各種食料を入れてました。
後部デッキの上の防水バック二つは、着る物、シュラフ+エアマットです。
前部デッキの上には、予備パドル、川地図、GPS、竿、デジカメと、
太陽電池充電システムを乗せてあります。
充電システムはGPS用の単4電池×2を、
天気が良ければ一日以内に充電できてました。
現地で買ったドライフルーツ&ナッツ。行動食には最高です。
甘いドライフルーツと腹に貯まるナッツが両方とも美味しい!
昼食にインスタントラーメンを作って食べています。
ソーセージと玉葱を入れただけなのに、
メチャメチャ美味く感じるのは何故なんだ?
麦藁帽子は現地で衝動買いしたんですが、
暑いときも寒いときも、かなり役に立ちました。
テスリン川とユーコン川の合流地点、フータリンカにて。
右奥からユーコン川が、真ん中奥からテスリン川が流れて合流してます。
急斜面を登って写真を撮りました。
ちなみに、股間のベアスプレーは24時間常備です。
現地で買った川地図は非常にわかり易い!
日本の川地図は、俯瞰的で道路地図っぽいですが、
こっちのは、川目線なんですよねー。
山や崖の形、森の状態、流木の積み重なったポイントなどが
わかりやすく描き込まれています。
足元にはコーヒーの入った魔法瓶、ウイスキー、
それから川で流されながら読むための文庫本が転がってます。
防水バックの中は救急キット、行動食など、すぐ取り出したいもの。
天気の良い時ばかり写真を多く撮ってしまいますが、
実は、曇天や雨天の時も結構ありました。
日が陰るとかなり寒いので、
グローブと帽子&手ぬぐいマスク必須です。
ビールは1日1本、キャンプサイトに上陸した時に飲みました。
ホワイトホースの地ビールらしいです。
最後のキャンプ地にて。
1日中雨の降った後での焚き火は、
タキビストとしてのテクニックを問われます。
豆と牛肉のチリスープ(缶詰)
夕飯はいつも焚き火で米を炊いて、肉系+スープ、生野菜代わりにビタミン剤。
朝飯はフルーツ食べて、パスタを茹でて、コーヒー煎れて。
昼飯は、ラーメンとか、具野菜+ソーセージたっぷり入り味噌汁とか。
あとは行動食として、各種チョコ類、ドライフルーツ類を食べてました。
テントの中で踏み潰され、穴が開いてきたので、
最後の朝の焚き火で麦藁帽子を燃やしてきました。
いやぁ、いい帽子だった。ありがとう。
回送中に山の上からユーコンを見下ろせる場所にて。
ここでデジカメの電池がすべて終了〜〜〜。
ホワイトホースに帰ってからも、カリブーを食べたり、
シャワーを浴びて着替えたら、
ずっと着ていた服が凄い焚き火臭だったり、
バンクーバーで成田行きの飛行機に乗ったら、
隣の席が職場で数m向こうに座ってる人だったり、
まぁ、いろんなことがありました。