2005-01-13 ]閉塞感 漫画 浮き世の移り変わりについて想いを巡らせるとき、いつも岡崎京子の『リバーズ・エッジ』の文章が頭に浮かぶ。 あらかじめ失われた子供達。 すでに何もかも持ち、 そのことによって何もかも持つことを 諦めなければならない子供達。 無力な王子と王女。 深みのない、のっぺりとした書き割りのような戦場。 彼ら(彼女ら)は別に何らかのドラマを生きることなど決してなく、 ただ短い永遠のなかにたたずみ続けるだけだ。 平坦な戦場で僕らが生き延びること。