ゲロをしても独り

日曜は午前10時頃まで箱根にいて、午後3時半にようやく寒山寺駐車場に到着。ちょうど釣り人もボチボチ帰り始める時間だったから、入れ代わりに駐車することができた。便所下ホール周辺には、まだ釣り人がいるっぽかったので、ミソギへ。今日はヤマメ・ニジマスの追加放流日で、パドラーはみんな長瀞へ避難しているようだった。ましてや、普段ならもう帰り支度の時間だし、ミソギには誰もいなかった*1。独占状態で2時間ほどマジ練。途中、水が鼻から入ってゲホゲホしてたら横隔膜が痙攣し始め、胃の内容物をリバースしちまった。昼飯の冷やし中華に入っていた紅ショウガが、エディの中で舞っている。文字通りゲロを吐くほどの密度の練習だった。だってエディ待ち時間ゼロなんだもん。


やってたのは右スピンばかり。先週に掴んだ気がした、180度回転したところでブレイスを体の近くで入れて振り返る感覚が、果たしてミソギでも通用するかどうか、まず試してみた。・・・たしかに、そうすることで安定感が出る部分はあるけれど、それだけじゃ全然通用しない・・・。うーん。


1回転と同時にウォッシュアウトするか、そうでなきゃスターン喰われてサヨウナラ。情けなくって、ズーンと暗くなる。なにかとても重要なものが欠落しているに違いない。くそ〜、年末よりも後退してんじゃねーか!! がっくり。それとも、午後になると水が増えてミソギは難しくなるとよく聞くけど、この水量(調布橋水位-2.30)は難しいってことなのか? いやいや、もっと上手くやればきっと回れるはずだ。


下手ながら考えるに、ある程度基本的な型さえトレースすれば、何度も同じ形でオートマチックにスピンしてくれるフレンドリーなホール(千代橋上段とか、御岳堰堤とか)がある一方、ミソギみたいに横幅が狭くて中心が凹んでるホールでは、回れる場所がピンポイントになってくるってことなんだろう。


特に僕の場合、後半180度は斜め後方にカーブを描いてスライドしつつ、ホール横のダウンストリームをスターンの底に受けて回るような形だったので、艇がホールの外に出すぎて流れに攫われフラッシュしていた。別の言い方をすると、回転中心が艇中心から遠くになりすぎていて、刺したブレードに近いところにあり、円を描くように艇が動いている。だから、ピンポントの位置から出てしまうんじゃないかと思った。


理想は、自分の体を常にホールのコーナーに置いたまま、そこを中心にスピンすること。具体的対応策としては、「コーナーでスピンするときに、ホールから落ちないようにするためには、ホールの中心方向に行くように全てのストロークを行えばいい(意訳)」と、EJがDVDで言ってたことを思い出して参考にした。積極的に(でも肩の力を抜いて)自分のポジションを細かく修正することを心がけてみよう。こーゆーホールで、無精をしてノホホーンと楽ぅ〜に回るのは、今の僕には無理だ。


実際にそれを試してみる。まずは回り始める位置をしっかり意識する。前半は今まで通りでも大丈夫。180度回ってちゃんと左ブレイスを入れる。それを前に押し出しながら(ブレードが遠くになりすぎると良くないみたい)リーンを切り替えて上流を振り返る。艇がさらに回り始めたら今度は左スウィープをする(位置調整すべく加減しつつ)。スウィープは艇をホールの内側へと引き戻すので、流れに持っていかれることもなくなる。ブレードを身体に引きつけることになるから、回転中心も体に近くなったと思う。リーンもいい感じに。なかなか自分の位置を把握しながら、流れに翻弄されず逆らわず、加減を修正するのは難しいけれど、なんとか最高3回連続スピンに一度だけ成功。


もっと上手くなってリーンの切り替えや体重移動が最適化されれば、パドルによるコントロールをそんなに意識しなくても、きっとスムースに回れるんだろうと思う。けど、自転車や自動車でも乗り始めたばかりの頃は修正舵を切ることが多いもんだし、しょうがないんじゃないかなー。今のとこは。


てゆうか、このやり方は正当なのか?

*1:僕がミソギにいる間、ワイルド艇に乗ったY木選手が2回も通り過ぎて行った。ちょうど僕が岸に上がったときに、3度目の登場。