俺と悪魔のブルーズ
アフタヌーンで連載している『俺と悪魔のブルーズ』が結構好きだ。連載開始当初はビックリした。『アゴなしゲンとオレ物語』の作者がこんなテーマで描くなんて!と。
クロスロードで悪魔と取引してギターテクニックを手に入れたという伝説を持つ、ロバート・ジョンソン(1911〜1938)の話を知ってる人間にはタマランものがある。タイトルもRJの名曲『Me and Devil Blues』そのまんま。
ブルーズをアメリカに広めたRJがいなかったら、その後の音楽世界は変わっていたかもしれない。RJに影響を受けたギタリストは多く、キース・リチャーズ*1とエリック・クラプトン*2は、「あなたの人生を変えた最高のアルバムは何ですか」という問いに対して、RJのレコードを挙げている。
RJの数多いエピソードの中で、僕が一番好きなのは、代表曲の一つ『Sweet Home Chicago』の歌詞だ。
Oh, baby, don't you want to go?
Oh, baby, don't you want to go?
Back to the land of California, to my sweet home Chicago.
なんでシカゴがカルフォルニアにあるんだよ!?(爆笑)
イイカゲンすぎ! アタマ悪すぎ! だがそれがいい。
ロックの源流は、こんなにもユルくて、カッコいい。
ちなみにこの部分、Blues Brothers以降のカバーでは
Back to that same old place, sweet home Chicago
と歌われている。
さて漫画の方は、現在、『俺たちには明日はない』で知られる、若かりしクライドと同行中。ちょい話の展開が遅くなってきているけど、楽しみにしてます。
RJは25歳でレコードデビューして、27歳で毒殺されるのだが、そこまで話は続くのかな? あと、RJの女性関係の話も面白すぎるので、そこらへんにも注目。