ドイツユニには4つ目の星が付くか?

kumojuza2006-05-20

ポツダマー広場近くのビルに掛かっていた大きな垂れ幕。


サカファンなら当然分かると思うが、いずれも西ドイツがW杯で優勝した年と決勝が行われた都市だ。2006年の決勝は、ここベルリン。


1954年のBERNとはドイツが初めて世界王者となったスイス大会のこと。プスカシュ、コチシュ、ヒデクチら名選手を擁し、当時世界最強と謳われたハンガリー(この試合まで、なんと4年間無敗。マジック・マジャールと呼ばれた)を決勝で破った試合は、『ベルンの奇跡』として有名。ドイツが第2次世界大戦の後遺症から立ち直るきっかけになったほど歴史的に大きな事件だったと言う。ちなみに、最近のこの映画はかなり感動作だそうで、Amazonで買うべきか迷い中。


74年のMÜNCHENは、トータル・フットボールとして名高いクライフ率いるオランダを決勝で破っての優勝。クライフの徹底マークを命じられたフォクツ(後のドイツ代表監督)は、開始1分でクライフに振り切られ、PKをもぎ取られるものの、その後はクライフがスパイクを替えるために外に出たときでさえもライン際で待っているという、文字通りの超粘着マンマークで押さえきった。このチームでは、ベッケンバウアーゲルト・ミュラー、オベラート、ブライトナー、ヘーネスらがプレイ。


90年ROMAで決勝が行われたイタリア大会は、得点の少ない退屈な試合が多かったとされるが、優勝したドイツチームはクリンスマン(現ドイツ代表監督)、フェラー(前ドイツ代表監督)、リトバルスキーヘスラー、ブレーメ、マテウスブッフバルト、コーラーなどを有して、さすがの強さを見せつけた。いやぁ、今見ても凄いメンツだな。これまでの歴史や選手が偉大すぎるので、ドイツ人が今回のW杯に対して悲観的になりがちなのも、分かる気がするわ。