問はず語り

昔の荷物を整理していたら、思いがけないところから、すっかり忘れていた写真が出てきて、ノックダウン。深い底に沈殿させていた記憶がブワっと舞い上がり、吐血。


そういえば、先週末つくばに行ったときに、ふと気になって昔の住まいの前を通ってみたら、屋根の上に動かない風見鶏が鎮座した山吹色のボロアパートは、その隣の「メゾン一刻」というふざけた名前のアパートと一緒に消え去って、まっさらさらの更地になっていた。


そこで過ごした日々がまるで夢だったかのように感じられる瞬間というものは、誰の人生でも時折訪れるものらしい。


良い夢も、悪い夢も。