日本2−3サウジアラビア@ハノイ アジアカップ準決勝


とにかくガックリ。


短期的には、武藤師の言うように、シュート打てということに尽きる。


このチームの組織は、確かに良くなってきているが、守備に関してはまだまだ詰めが甘いが故の3失点ということだろう。集中力のキープ、ゲームを読む目が、まだ足りないということなんだろうなぁ。戦前から、サウジ戦のポイントは、カウンターの出所を押さえることだったと思う。それを意図して、日本はお得意のディレイさせてから囲む守備をしていたわけだが、サウジはそれでも強引に突破を図り、ルーズボールを拾ってさらに攻めてきて、日本は後手に回ってしまった。


一方、攻めに関しては、パスサッカーから如何に効果的に逸脱するかが問われている。サッカーは常に、外外と来て中、遅遅ときて速攻というように、裏をかかないことには相手は崩せない。パスがあるからドリブルが生きる。ドリブルがあるからパスが生きる。ロングシュートがあって、ゴール前のワンツーが抜けやすくなる。実直な組織プレーだけでは勝ち続けられないもんだ。オシムはそういうことも含めて、選手に考えさせようとしてると思うが、日本人選手の糞真面目さに対する見積もり方が甘かったのかもしれないな。今後の修正に注目したい。


長期的・若年層育成的には、以前から言われているように、攻守の1対1をもっと重視していくべきなんだろう。敵陣のサイドで1対1になっても仕掛けずにバックパス、後ろで回してるうちに横パス掻っ攫われるなんて光景を、ここ10年の代表で一体どれだけ見たことか。まわりとの連動もあるけれど、仕掛けていいエリアではガンガン突っ掛けることが大事。そろそろ本物のドリブラーが現れて欲しいなぁ。


まぁそれでも今は3年前よりもはるかに楽しいチームだ。あのときは内容的には何も無く、ヨルダン、オマーンバーレーン相手にすらシュート数で負け、ボール支配率でも同等以下で、勝負強さだけでなんとか勝っていた。選手の精神力とジーコの強運だけは本当に凄かったけど、他は何にも無かったからなぁ。そういうものに頼っていると、W杯本大会では結果も残せず、内容的にも無様な戦いをすることになる。


この大会でサウジに敗れて良かったと思える日が来ますように。


とりあえず、韓国を叩きのめしとこう。あいつらは日本相手だと2倍くらい強くなるけど、蹴散らしてやろうぜ。