日本五輪代表0-0サウジアラビア

遅ればせながら寸評。


最終予選全体を見渡せば十分に合格点。サウジに2試合で勝ち点1しか取らせなかったことが後々重く効くから。


直で僕とサッカー談義した人には言っていたのだけど、ベトナムは必ずカタールかサウジに勝ち点を上げると僕は予想していた。予選前にマスコミが流していたよりも、日本以外の3カ国に実力差はないと思ってた。トータルでは日本が抜けているけど、この五輪チームはイマイチ信用できないところがあるので、結局この組はフラットに近い。


というわけで、全ての試合で勝ちを狙うことが出来ればいいけど、そうもいかないのだから、ホーム&アウェイのセオリー通り、ホームで勝ち点を稼ぎ、アウェイで相手の勝ち点を抑えることを実行していくことが大事。



1試合だけ見ても、内容は悪くなかった。相手に退場者が出て、もっとやりにくくなるかと思った。サウジは、守りに徹してカウンター&一発セットプレーの方が怖いから。だから、最後にサウジのセットプレーになったときには、かなり嫌な感じだった。


印象に残ったのは、日本のカウンターのシーン。左サイドの家永に長いボールが入って、家永キープ。また遅攻になってしまうのかと思いきや、そこから3人くらいのDFを引きつけながら家永が中央前方へドリブル。デカモリシがダイアゴナルに走って、家永からのパスを請け、相手を背負いながらシュートというプレーだった。


すべてのカテゴリで遅攻ばかりになってしまっている代表に、こういうアクセントがもっと欲しいところ。W杯アジア最終予選レベルで、こんな速攻でも点を取れるようになれば、代表のレベルがワンランクアップしたということだ。