ゆきゆきて、神軍

10年振りにテレビを買い換えた。47インチのREGZA。でっけぇ〜♪ ついでに7.1chのスピーカーも同時に注文したのだけれど、人気品なのでしばらく入荷待ち。


んで、TSUTAYAの宅配レンタルで借りっぱだった映画を鑑賞した。傑作ドキュメンタリー『ゆきゆきて、神軍』。ずっと観なきゃと思い続けて、これまた20年以上の作品ですよ。


ゆきゆきて、神軍 [DVD]

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昭和の記憶はかなり美化されつつある昨今だけれども、生活レベルで色々とグロテスクな景色が溢れていたってことを、ひさびさに思い出した。


まるで、つげ義春のシュールな世界のようでもあり、ドンパチのないリアル戦争映画でもある。食人の話が出てから、現実がグニョグニョと歪んでいく。演技じゃない情念のぶつかり合い。そして素人同士の本気グラップル。んで最後にはガチの犯罪。懲役12年。


奥崎謙三はリアル基地外そのものではあるものの、彼の論理の中で本当に実直な人なんだろうなぁ。上官達や観客である我々は、自己保身のマトモぶりっこは上手いかもしれんけど、果たしてそれは狂っていないと言えるんだろうかね。


まぁしかし古い映画のため、当然ながらHD画像ではなく、大画面で観る意味が全く無かったです・・・。