謎留守電
ふと気が付くと、携帯に留守電が入っていた。どうも朝方にかかってきたのに気が付かなかったらしい。表示された番号は知らない番号。東京からだった。
留守電を聞いてみると、消え入りそうな若い女性の声で、
今井です。おはようございます。昨日の件なんですが、申し訳ないんですけれども、あのー、お返しできないんですけど、すみません。失礼します。
うーん。なんだかよくわからん。・・・しかし、気になる。
普段ならそのまま放置してしまうところだが、なんだか切迫した雰囲気だったので、トラブルになっても可哀想だと思い、『間違い電話してましたよ』と伝えるべく、折り返し電話。
出たのは男だった。
(男)はい。◎◎です。(今井じゃなかった)
(俺)もしもし、そちらに今井さんはいらっしゃいますでしょうか?
言い終わるか否かの素早さで、ガチャっと切断された。
うわ〜。なんなんだ〜?
修羅場なのか?犯罪なのか?
ちょっとビックリした。