探検

kumojuza2006-04-02

職場近くのホテルに移動。それ以外は暇だったので、観光してきた。興味のある博物館・美術館などはそのうち行けばいいし、まずはベルリンの全体像を把握したいと思って、数時間は電車に乗って市内をグルグルと回りながら、外を眺めていた。


ベルリンは400万人都市で、ドイツでは図抜けて人口が多く、電車と地下鉄が網の目のように張り巡らされている。とはいえ、東京・ロンドン・パリに比べれば半分以下の規模だ。日本での山手線や中央線に相当する路線も全く混んでおらず、かならず席に座ることが出来た。観光名所はそこそこ人がいたが、東京の喧噪に比べれば全く静かすぎる程度だった。


町中、特に線路沿いの、スプレーでペイントされた落書きの多さにはビックリした。切れ目がない。橋の横とか、ビルの壁面の上の方とか、どうやってこんなとこに?という場所にも落書きがある。電車の窓も尖ったもので引っ掻いた落書きが多い。こーゆーのと治安レベルの関係ってどうなんだろう?


旧東側は未だに再開発が活発に行われていて、工事中のところが多い。しかし、完全に補修されずに使われている古い建物もあり、第2次世界大戦のベルリンの戦いのときのであろう銃痕が、壁一面に大量に残っていた。


今のホテル周辺は大邸宅と緑の多い高級住宅地なのだが、電車から眺めた某所の一角は低所得者層の多い地区のようで、崩れかけた小さな平屋が雑然と肩を寄せ合っていた(これは家じゃなくて、家庭菜園と納屋らしい。よく手入れされた菜園はそれなりにイイ感じ。落書きされた納屋が並んでいて、ちょっと荒れたカンジのところもある)。かと思えば、古くからの美しい町並みも多く、また東ドイツ時代の無機質な高層アパート群もあり、さすがにベルリンは一筋縄ではいかない、様々な顔を持つ大都市のようだ。


写真はTV塔にいた熊。熊はベルリンのシンボルなので、いろんなところで見かけることができる。