この1年くらいで買った漫画

最近、ブログに漫画話を書いていなかったので、まとめてドーンと。


5年以上前から、普通の漫画喫茶に置いてあるメジャーな漫画は、買わないことにしています。もちろんメジャーが悪いなんてことは全くなくて、単に資金とスペースの問題です。若い頃のように何度も何度も同じ漫画を読み直すほどの暇もないし、売れてる漫画を読みたくなったら漫画喫茶に行けばイイと割り切っている次第。


HUNTER X HUNTER24 (ジャンプコミックス) HUNTER X HUNTER25 (ジャンプコミックス)
とか書いておきながら、いきなり大メジャー漫画のハンター×ハンター。こればっかりは、連載再開をお願いしてのお布施のつもりで買ってます。


ガンジョリ―いがらしみきおモダンホラー傑作選 (ビッグコミックススペシャル) かむろば村へ 1 (ビッグコミックススペシャル) かむろば村へ 2 (ビッグコミックススペシャル)
いがらしみきおの代表作といえば、80年代の「ぼのぼの」なんでしょうが、僕としては「のぼるくんたち」というアナーキーな老人漫画の印象が強烈です。じっくり読むと、あの独特の間が面白くなるんですよねー。最近、「かむろば村」でこの作者が復活したのが嬉しいです。


まだ旅立ってもいないのに カワイコちゃんを2度見る 僕の小規模な失敗
モーニング等にも連載している福満しげゆきですが、初期のほうが鬱屈してネジくれていて、僕は好きです。


俺はまだ本気出してないだけ 1 (IKKI COMICS) 俺はまだ本気出してないだけ 2 (IKKI COMICS)
2008年夏現在、もっとも勢いがある!とは言えないかもしれませんが、たぶん加速度が最も大きいマンガだと思います。1巻目は単なる40代ダメおっさん(他人事じゃない(笑))の日常なのですが、2巻目が非常に素晴らしかった。この物語がどこへ向かうのか注目。グダグダになっていくだけのような気もしますが・・・。


冬の動物園 (ビッグコミックススペシャル)

冬の動物園 (ビッグコミックススペシャル)

大御所・谷口ジローが、若かりし頃を過ごした昭和40年代前半を舞台に描いた、半自伝的な若者の物語。昔のほうがいろいろと制約が多いってのもあって、恋の話がせつなく感じるんだよなー。


ふたりごと自由帳 (まんがタイムコミックス)

ふたりごと自由帳 (まんがタイムコミックス)

二人の漫画家が持ち寄って作った短編集。心の琴線に触れる漫画が読みたいときに。


エンブリヲ 1巻 (BEAM COMIX) エンブリヲ 2巻 (BEAM COMIX) エンブリヲ 3巻 (BEAM COMIX)
90年代半ばにアフタヌーンに連載されていた、昆虫が嫌いな人にはトラウマ必至の衝撃的漫画が最近復刻されました。講談社からエンターブレインに版元が移ってるのは、どうしてなんだろう?


ラスト.ワルツ―Secret story tour

ラスト.ワルツ―Secret story tour

2002年にこんな良作が刊行されていたとは、迂闊にも知りませんでした。


盆堀さん (BEAM COMIX) デメキング 完結版 化け猫あんずちゃん (KCデラックス モーニング) いましろたかし傑作短編集 (ビームコミックス文庫)
いましろたかしの作品は全て買うという誓いを立てているので、仕方がないです。たとえデメキングの結末がアレだろうとも、どこまでもついていくぜ。俺が買ってやらんでどーする。


くらしのいずみ (ヤングキングコミックス)

くらしのいずみ (ヤングキングコミックス)

普段は女性誌に描いているこの漫画家が、なぜ青年誌に描いていたのかちょっと不思議。中身は、いろいろありつつ結局ほのぼのラブラブな夫婦or結婚話の短編集なんですが、完成度高し。いやー、実は、こういうのも嫌いじゃなかったりします。


アンダーカレント  アフタヌーンKCDX

アンダーカレント アフタヌーンKCDX

連載中から大好きで、毎回楽しみにしていました。あの探偵が風船を手放すシーンが妙に印象に残っています。それに対する主人公のリアクションも。単行本が出たのは2005年ですが、遅ればせながらようやく購入。最近アフタヌーンで短編を連載しているので、そちらも注目です。


コーヒーもう一杯(1) (ビームコミックス)

コーヒーもう一杯(1) (ビームコミックス)

絵的にも話的にも朴訥としていてるんですが、いつの時代でもこういう作品があったっていいじゃないかと思うわけで。富良野は寒いわけで。


きのう何食べた?(1) (モーニング KC) 大奥 第3巻 (ジェッツコミックス)
ダビンチでも特集されたりと、今とても人気のある漫画家の一人。買わなくても漫画喫茶に置いてあるか・・・。


海街diary 1 蝉時雨のやむ頃

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃

漫画読みを自負する人ならば必読。今の吉田秋生は、昔と比べて無駄な力が抜けた感じで、凄くイイですなぁ。


レナード現象には理由がある (ジェッツコミックス)

レナード現象には理由がある (ジェッツコミックス)

お好きな人にはたまらない川原泉の漫画。やっぱり食べてるシーンがいいよね。


ナチュン(1) (アフタヌーンKC) ナチュン(2) (アフタヌーンKC) ナチュン(3) (アフタヌーンKC)
なんというか、どうしてこういう展開になるのかサッパリ分からない。カテゴライズも難しい。オッサン萌え漫画?それとも海洋SF漫画?


MOTEL (ニチブンコミックス)

MOTEL (ニチブンコミックス)

エロ&バイオレンスな素晴らしい佳作なのに、全然注目されていないのは何故なんだ!? Amazonにも画像すらない。


南Q太の短編集。南Q太の描く人物の表情が好きだなぁ。


2001+5―星野之宣スペース・ファンタジア作品集 (アクションコミックス)

2001+5―星野之宣スペース・ファンタジア作品集 (アクションコミックス)

星野之宣には、2001夜物語という壮大なSF作品があるんですが、そのサイドストーリーが単行本には収録されないまま20年くらい埋もれていました。それがようやくまとめて刊行されたというわけです。読んでない人は、まずは本編の方をどうぞ。
2001夜物語 原型版 上 (光文社コミック業書 2001夜物語 原型版 下巻 (光文社コミック業書


山田芳裕は、単巻作品や短編も素晴らしいです。この単行本は10年くらい前の短編集。


ぼくらの 8 (IKKI COMIX)

ぼくらの 8 (IKKI COMIX)

連載はエンディングに近づいている「ぼくらの」。1巻から読んでいくと、その展開にビックリしますよ。


さんさん録 (1) (ACTION COMICS) さんさん録 (2) (ACTION COMICS) 長い道 (Action comics) 
ぴっぴら帳 (完結編) (Action comics) この世界の片隅に 上 (アクションコミックス) この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)
昨年、映画化もされた「夕凪の街桜の国」原作版に涙ポロポロした後に、こうの史代の作品を全買いしました(上に挙げていないものも含む)。現在連載中の「この世界の片隅に」では、先週号に、運命の1945年8月6日を迎えました。


[rakuten:book:12020121:detail]
小説が原作で、映画化もされた話の漫画版。僕は漫画版しか知らないんですが、絵が話に合っていて良かったですよん。主人公の駆け出し落語家が、ずっと片思いしてきた女の子に告白したのに、相手が困った顔をしたのを見てすぐさま話を茶化して誤魔化してしまうところは、ちょっとグッときた。


BIOMEGA 4 (ヤングジャンプコミックス) ABARA (上) (ヤングジャンプコミックス) ABARA (下) (ヤングジャンプコミックス)
二瓶勉の作品は、どれも同じじゃないか。そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。絵に慣れると、やたらめったら面白いんだな、これが。


村上かつら短編集 2 (2) (ビッグコミックス) ラッキー―Are you LUCKY? (ビッグコミックス)
一部に熱狂的な愛読者を擁する村上かつらですが、恥ずかしながら読んだことがなかったので買ってみました。なるほど、確かに素晴らしく面白い漫画だわ!絵的に凄い特徴があるわけではないので、連載開始時に僕のレーダーに引っかかりにくかったんだろうなぁ・・・。これからは常にチェックしますです、ハイ。漫画喫茶で読んだ「サユリ1号」も素晴らしかった。


あのころ、白く溶けてく―安永知澄短編集 (ビームコミックス) やさしいからだ (1) (ビームコミックス) やさしいからだ (2) (ビームコミックス) やさしいからだ 3 (ビームコミックス)
10代の頃に世間に対して疎外感を抱いていたタイプの人は、安永知澄の漫画は結構ハマるかもしれない。そういう人たち以外にとっても、良い短編作家であることは間違いないです。


虹ヶ原 ホログラフ

虹ヶ原 ホログラフ

YS廃刊によって今度はスピリッツに移籍する「おやすみプンプン」もそうですが、浅野いにおは狂気の果てのカタストロフを描くのが上手いですよね。


群青学舎 一巻 (ビームコミックス) 群青学舎 二巻 (BEAM COMIX) 群青学舎 三巻 (BEAM COMIX)
ジャンルにとらわれない短編集。もの凄い漫画!というわけではないのだけれども、どの短編も全て質が高いってところが凄いと思う。


巨娘(1) (アフタヌーンKC)

巨娘(1) (アフタヌーンKC)

実は前作の「神戸在住」が嫌いだった。あのカマトトぶった感じが、どうにも受け付けられなくて・・・。その作者がこんな下品でおもろい漫画を描くとは!!と、全漫画界が驚愕。


呪街(1) (アフタヌーンKC) 呪街(2) (アフタヌーンKC)
絵的にはあまり上手いとは言えないのだけど、何か引っかかるものがあるんだよなぁ。


よつばと! 8 (電撃コミックス)

よつばと! 8 (電撃コミックス)

既にもう、漫画史に残る作品ですね。


あたらしい朝(1) (アフタヌーンKC)

あたらしい朝(1) (アフタヌーンKC)

天才、黒田硫黄が帰って来た!!連載が再開されて嬉しい限り♪ ホントこのまま消えてしまうんじゃないかと心配したとですよ・・・。ところで、セクシーボイスアンドロボの方は再開しないんかのう?



買ってないけど面白い新作漫画(=どんな漫画喫茶でも確実に置いてある新作漫画)については、またそのうち書くかも。